宮津線の丹後山田でC58を撮った後は、「はしだてビーチ」を撮りに天橋立駅へ行った。山陽本線の寝台急行が海水浴臨として昼間に京都駅から往復していた。無駄のない運用で、牽引機も都合の付く9600形が使われた。撮影した日は下り列車の到着前に9600の単機回送が付き、上り列車は後補機付きで戻っていった。

 天橋立は日本三景の一つであり、人気の高い観光地だった。特に夏休みは海水浴に来る人も多く、駅はごった返していた。構内にはターンテーブルもあり、牽引機の向きを変えたと思うのだが、この日は折り返しの時間を短縮したのだろうか。
6903110 C58316天橋立
跨線橋から撮った天橋立駅構内。C58の牽く豊岡行き旅客列車にたくさんの客が乗る。ホーム端の給水スポートと左端のターンテーブルは無くなったが、今も構内の様子はあまり変わらない。

6903116 天橋立19690
単機で19696[西舞鶴]が到着。これが帰路の本務機になる。
6903117 天橋立19690
19690の給水作業。

6903121 天橋立29698
29698[西舞鶴]の牽く「はしだてビーチ」が到着する。寝台車を連ねた編成である。帰路の牽引機になる19690も左端で待っている。

6903122 天橋立19690
19690を寝台車に連結する。

6903125 天橋立29698
29698を上から撮影。1956年に新庄から移籍した。

6903126 天橋立19690
発車を待つ19690牽引の「はしだてビーチ」。

6903128 天橋立19690
「はしだてビーチ」の京都行が発車する。これから西舞鶴と綾部で牽引機を変えて京都に戻り、夜には広島行き夜行列車に戻る。

6903131 天橋立29698
往路の牽引機だった29698は後補機になって去っていった。「はしだてビーチ」がこうやって運転されていたとは初めて知ったことになる。

6903133 天橋立C58223
C58223[豊岡]の牽く西舞鶴行き旅客列車が到着。




「はしだてビーチ」は翌年も撮りに行くことになる。後補機付きにはならなかった。