神戸市でも三宮駅付近は一番賑やかな所である。阪急の三宮駅は2013年に神戸三宮駅に改称している。レトロな駅ビルは震災で被災し解体されていたが、その跡地に高層の神戸三宮阪急ビルが完成したのは20214月だった。そのビルの下部は昔の駅ビルのデザインを継承している。

 私は子供の頃から阪急の夙川で過ごしたが、休日に家族で食事や買い物へ行くには、大阪より三宮へ行く方が多かった。思い出もいっぱいあるが、鉄道写真を撮るようになると、この駅で撮った写真が鉄道のコンテストで入賞したこともある。トンネル状の開口から侵入してくる電車とポイントを撮った写真だった。

 この駅は昭和6年に国鉄線が高架になり、昭和11年に阪急が三宮駅まで延伸する。その当時からのホームや屋根が今も使われている。昭和43年に神戸高速鉄道が開業して西側へ伸びたが、私が鉄道ファンとして知っているのはその以後になる。

 今回は夕方から何度も出かけて写真を撮ってきた。駅のホームは大きなドーム屋根で覆われていて、戦時中に空襲で焼夷弾の当たった部分を修理した部分もある。そんな屋根の構造も記録できた。
阪急7121 、神戸三宮v9078
夕暮れの神戸三宮駅に到着する7000系普通電車はポイントを渡って進入する。新開地行き特急は直進してくる。右側にJR西日本の三ノ宮駅がある。

阪急9108 、神戸三宮v9398
かなり暗くなってきた。9000系の新開地行き特急が到着する。

山陽3634 、神戸三宮v9275
JRのホームから撮った山陽電車。山陽電車は神戸三宮駅まで乗り入れていて、駅の東側まで出てきて戻っていく。

阪急1019 、神戸三宮v9288
すっかり暗くなった神戸三宮駅を発車した阪急電車。ここは夏の朝なら順光で撮れる。高層の下部はレトロなデザインである。

HK16神戸三宮 4v9024
駅の構内は線路が3本で、真ん中のホームで普通が折り返す。朝のラッシュ時には特急が止まっていたりする。

HK16 神戸三宮4v9460
エスカレーターは東側にある。

HK16 神戸三宮4v9401
ドーム屋根の鉄骨を記録。ホーム柵もできている。

HK16 神戸三宮4v9154
西出口に通じる階段。

HK16 神戸三宮4v9139
このようなドーム屋根が残っているのも貴重になっている。

夕暮れの電車 、神戸三宮v9261
外から撮った阪急電車。震災後に解体された古い駅ビルではトンネルの開口から電車が出てきた。

夕暮れの電車 、神戸三宮v9190
三宮の夜。

夕暮れの電車 、神戸三宮v9520
北東側から撮った神戸三宮駅。左側にはJR西日本の三ノ宮駅がある。夜になっても街は賑やかになる。

HK16神戸三宮 3vx050
JRのホームから撮った神戸三宮駅。2面3線の構内を大きなドーム屋根が覆う。

HK16 神戸三宮4vx106
JRの三ノ宮駅は駅ビルが解体されたので、神戸三宮阪急ビルが夕暮れの空をバックにそびえ立つ。地上29階で、低層は商業施設、中層はオフィス、上層はホテルで、最上階はレストランと展望スペースがある。やがてはJRの三ノ宮駅にも高層のビル建設が予定されているので、この風景は今だけになる。右端は神戸新交通の三宮駅である。