この日は月曜日だったが会社は有休にしていた。朝から夙川で特急を撮り、北大阪急行へ行った。江坂駅付近で目を付けていたマンションには入れず桃山台へ行くが新車の10系が来ないし天気も曇ってきた。

 予定を変更して国鉄に乗り、福知山線の藍本駅へ行った。ここは車で列車写真を撮りに行っているが、この日は駅舎と構内を撮影した。さらにその先の日出坂隧道を記録した。

 藍本駅は阪鶴鉄道により明治32年に開業した。摂津丹波国の境界になる日出坂峠の手前にある宿場町である。駅前の細い道が旧街道で古い町並みも残っていた。古い木造駅舎はすでに無人駅になっていた。国鉄民営化直前に解体された。当時は大阪駅から普通列車で1時間半以上かかっていた。しかし、今は電化していて1時間である。当時は単線で交換待ちが多かったから時間がかかるのである。
8104722 藍本駅舎
昭和5年に改築の旧駅舎。

8104720 藍本駅ホーム
駅舎の横から上りホームを見る。待合室は密閉式と開放式の両方がある。

8104723 藍本草野間線路
旧摂津国の西端になる。尼崎から51キロ地点になる。東京からなら藤沢くらいの距離になる。

8104728 藍本草野間隧道
単線時代の日出坂隧道。この区間は1996年に複線化された。

8104729 藍本草野間線路
トンネル付近から藍本駅方向を見る。

8104730 藍本駅構内
跨線橋から見た藍本駅構内。当時はまだ腕木信号機が使われていた。1984年3/10、広野~篠山口間にCTC導入。


8104731 DD511122藍本
DD511122[米子]の牽く上り列車が到着。これに乗って帰る。駅周辺の風景は今もほとんど変わらない。