何年も前から期待していた150年だが、盛り上がらないのはわかっていた。大きなイベントをやるための場所も無いし、車両はあっても人がいない。それでも、細かく見るとあちこちで150周年をやっていた。

 実は私も鉄道写真作家協会JRPSの会員で「鉄道遺産」の写真展に出展していた。品川のキヤノンSタワーで約一ヶ月開催された。一日だけは会場に行き、さらに周辺の駅でいろいろ撮影している。黒い山手線も撮影した。あちこちの駅に150周年を祝う展示があった。

 鉄道の日には京都鉄道博物館でSLの頭出しがあり、これはなかなか良かった。さらにスチーム号とEF58150にヘッドマークが付いていた。

 マスコミでも鉄道開業150年の特集があった。といっても古い話はあまり出ず、JRになってからの出来事を取り上げているようだ。評論家も若いし。明治以来の話では、視聴者もわからないと思ったのだろうか。

 1号機関車は大宮にいる。スチーブンソン2号がある与謝野町と京都鉄道博物館の関係はどうなっているのだろうか。阪神間で最初に走った機関車である。2年後の阪神間150周年でサプライズがあるかもしれない。梅小路には日鉄鉱業羽鶴から来た1080号がいる。これがD96270形で明治時代の幹線用機関車だったが、タンク機改造で生き延びてきた。見てみるとビックリするほど小さいが、これが明治の規格である。明治の後期に規格が変わり、今に至るサイズになった。最初は2Cのテンホイラーが輸入され、国産の86209600が登場した。さらに大型のC51,D50が登場し、輸送力が大幅にアップしている。昭和になるとさらに大型機が登場し、電気機関車も加わる。戦後になるとディーゼル機も登場し、電車の発達があって、高速列車の時代へと移っていく。民営化もあって現在に至る。

 梅小路では1080C62を並べたら良かったな。頭出しなら後ろも見えないし。何でB20がいるのかよくわからない。それよりも1080の横に8620,C51,C53,C59,C62と並べる案がある。そこにサプライズでスチーブンソン2号が現れたら最高だな。

 現実にはそれが実現しても人が集まりすぎると事故も予想できる。特にJR西日本の近畿統括本部では無理である。

 車両を動かして埋め立て地でやる事も考えてもいいかも。かなり脱線したので、今回はこれまでにしておく。
E235 ,浜松町vx999
鉄道開業150年を記念して登場した山手線のE235系の黒い電車。デザイナーが考えそうだと思う。

上野 4vx862
上野駅では翌日からこんなイベントがあったようだ。同時に東京国立博物館の150周年も宣伝していた。

御茶ノ水 4vx695
駅独自のお祝いもあった。鉄道ファンの駅員が自信作を並べた感じで、150周年とは関係ないようだ。

品川 4vx562
これは港区のポスター。まさか鉄道開業150年でC11292を使うとは考えられないな。一番手近な機関車を使った結果になる。

C51239 -1884
これは鉄道開業130年の時のC51展示。このような大サービスは嬉しかった。大正の名機で1750ミリのスポーク動輪で軸配置2C1のパシフィック。

5SL並び 、梅小路vx349
梅小路ではそうそうたる歴代の特急機が並ぶ。これが梅小路の頭出しである。以前は国旗を立てたり、変なヘッドマークを付けたりしたが、今回は思いっきり撮影できた。手前はC59164、さらにC5345とC51239と続く。

5-8630 ,梅小路vx561
ナンバーは8630だが、本物では無いようだ。神戸港で鳴らしていたような鐘も付いている。58660号とすっかり入れ替わったという説もある。いくら調子がいいとはいえ、大正生まれの老兵をスチーム号に使っていていいのか。扇形庫で展示してほしい。末期まで残ったので、値打ちがわからないのかな。といっても、他に動く機関車がないのか。

6鉄道開業150th 梅小路vx625
スチーム号に鉄道開業150年のヘッドマークが付くと聞いて期待していた。いろいろ相乗りで盛りだくさんになっている。

5EF58150 ,梅小路vx501
これもちゃっかり150年にあやかっていた。

ポスター鉄道150年 vx894
神戸でもこんなポスターが貼られていた。これは全国の駅にあるのだろうか。走っている機関車の形式がわからなかった。C58かと思ったが、C61かもしれない。しかし、煙突は長すぎる。赤い部分は信越本線かな。

南海6鉄道開業150年 vx393
これがどこかわかる人は少ないと思う。