ラッピング電車がかなり増えている。特に近鉄奈良線に乗っていると、しょっちゅうすれ違うことがある。

 昔はラッピングなんか無くて一色の車両ばかりだった。二色塗分けも珍しかったが、時代の流れと共に派手な塗装も現れるようになる。国鉄末期にジョイフルトレインが出来るとかなり凝った塗装も出てきた。内情はよく知らないが、塗装の塗分けから色付きのシールでラインを引いたり、部分的にイラストのシールを貼ったりしていたのだと思う。

 2000年頃からパソコンも一般化していて、印刷にも使われていた。その頃の事情はしっているが、大きな写真のデータはMO1枚に収まるという程度だった。デジタルの一眼レフが普及したのもこの頃からで、その後はメディアの容量がどんどん増えていた。プリンターも大型化して、フイルム出力もできるようになっていた。
阪急グランドシアターc9046
宝塚歌劇 グランドシアターの10周年。いかにもデジタルというラッピングが登場した。

京都市 1101-4576
このラッピング電車が衝撃的だった。京都地下鉄の開業20周年記念のラッピングで、二条城の障壁画をデザイン化している。京都市のデジタルアーカイブ事業で作成した13000万画素のデータで構成している。さらにあれから20年経ったのか。

701935 なのはな草薙
草薙駅で撮ったお座敷電車の「なのはな」。このようなジョイフルトレインが多数運転され、その予定が鉄道雑誌に載っていたこともあった。

u4036阪急385
阪急ではアメリカ博覧会でこのような塗装が現れた。写真を見ると別バージョンもあったようだ。

102722 阪神5271香枦園
阪神の5261形冷房車がブルーノートの宣伝に使われていて、異彩を放っていた。これは1色塗装にシールで文字を貼っている気がする。

033812 阪神5274香枦園
ブルーノートは有名なジャズクラブで阪神でもやっていた。これを見てジャズを聴きに行く人がいたかは疑問がある。この電車の両側に見える住宅地は阪神大震災で大きな被害を受けた。

泉北5506 、新今宮i8692
先日亡くなった松本零士作のハッピーベアル。1999年5/5に開館した大阪府立大型児童館ビックバン(館長・松本零士)のPRで、2年間の予定が好評のため2017年まで走っていた。かなりのロングランだった。

A02931 阪神9501東二見
阪神9300系登場時の装飾。撮影場所は今の西二見駅付近。

937707 阪神5503出屋敷
1999年の選抜高校野球ではこんなラッピングが登場した。大きなピースをたくさん貼っている。

937710 阪神5504出屋敷
スポンサーはMBS毎日放送だった。

阪神8019 、野田v9424
甲子園球場100周年のラッピング電車。デザインもかなり凝っていて、全車の側面を記録している。写真と漫画の素材を並べている。妻面に原色が見えている。






今後、カラーポジをマクロレンズで撮影してデジタル化を始める。その前に気になる写真をいくつかフラットベットでスキャナーしてみた。ラッピングの歴史も調べてみると面白いかもしれない。