この春に引退した形式には京都地区の113系や117系電車も含まれていた。すでに去年から223系の新製や転入があり、引退も予想されていた。思えばずっと長い期間に渡って活躍していたことになる。
草津線と言えばほとんど撮るチャンスが無かった。それでも最初の印象は強烈だった。1969年の9月に高校の同級生と亀山へ行った時に初めて草津線に乗った。帰りの列車は夜になりSLの牽引だった。長いカーブがあり、投炭するとキャブの回りが赤く輝いたのを見ている。
その後、大学に進学すると写真部の先輩で草津線から通学する先輩が2名いた。そこでSL撮影の話も聞いたが、撮影に行くことはなかった。1年の秋には無煙化になっていた。その後、1980年に電化が完成し113系電車が走り始めた。それでも通勤時間帯には客車列車も走っていたのが、それも撮っていない。ほとんど撮影チャンスのない線区だった。
その後、デジカメで地元の線区を撮るようになり、同業者と飲み会が草津で行われるようになってから、ようやく撮り始めることになった。113系の体質改善車が走り出したり、2010年に草津線開通120周年の「あすか」が走ったりして、撮影回数は増えていた。
草津線の列車写真もこの頃から真面目に記録するようになった。
関西本線の柘植駅に停車する113系。青春切符や近郊区間の旅で何度も乗ることになった。
夕暮れの京都駅では草津線直通の113系も走る。
草津駅で新快速の223系と並ぶ。草津駅の駅舎改築は早く、昔の駅舎も撮っていない。関西鉄道の建物も残っていたが記録していない。
2010年2月の120周年記念列車を撮りに行って知った、柘植駅の撮影ポイント。駅の裏側から構内が撮れた。夜間駐泊も撮りに行く。
体質改善車の登場でようやく草津線を撮るようになった。
油日駅手前に歩道のある道路橋があり、街並みも入れて撮る事ができた。ここが120周年記念列車運転時に大混雑することになる。
夕刻に走る草津線直通電車。新旧混色編成が山科の大築堤で撮っていた。狙いは特急「日本海」だった。
草津線随一の撮影ポイントは大砂川という天井川のトンネル。その上からの展望も良かった。
草津線末端部の風景。電車は1時間に1本である。
柘植駅に到着する113系の地域色。かつてはバックの部分にSLの駐泊所があった。ターンテーブルの跡が残っている。
三雲駅で抹茶色の地域色が並んだ。三雲駅も2017年に橋上駅舎と南北自由通路の供用が始まった。
貴生川駅を発車した柘植行きの113系。信楽高原鐡道の気動車も遠くに見えている。
忍者のラッピング電車も走っていた。
イオスR3で撮った夕暮れの草津線直通通勤電車。117系も運命を共にしたようである。この時の撮影からR3の実力に気づくことになった。
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