9/29の千頭駅での撮影はまだ続く。井川線の列車を撮りながら、C11227の牽くかわね路号が到着した。雨の中をたくさんの乗客が降りてきた。C11227は国鉄の標津線で使われ、釧路区で1975625日に廃車され、その後、大井川鉄道に譲渡されて動態保存が実現した。当時はSLに対して関心も高く、マスコミでも大きく扱われたし、映画やドラマのシーンでよく使われていた。ここでの営業は197679日に始まった。その前に試運転を5月に撮っている。

 駅の構内には何両ものSLが保存されていた。C129600形がいたし、ドイツ製のコッペル機もいた。それらは前にも撮っているし関心は薄かった。それよりも、構内の端で珍しい車両を見つけた。それが西武鉄道山口線のバッテリー列車である。山口線はおとぎ列車としてBLの牽く列車が運転される762ミリ軌間のナローゲージである。SLブームの頃にはコッペルや台湾のSLが運転されていた。これはかなりのニュースだったが、関西に住んでいると、そこまで行く余裕はなかった、山口線は新交通システムに改良されて19845月に休止した。その後はナローの軌道は撤去されて、新しい案内軌条式鉄道が西武遊園地~西武球場前間が開業した。それまで使われていた車両の去就は知らなかったが、それが千頭駅に止まっていた。しかし、大井川鉄道は1067ミリで、ここで使われることはなく10年くらい放置されたようである。

 金谷までの帰りはかわね路号に乗車した。しかし、その時の写真は一枚も撮っていなくて、記念乗車券が残るのみである。
8506918 大井川、千頭駅構内
駅構内にはたくさんのSLが保存されている。かつてはクラウスやB6もいた。これらも観光資源になっていた。

8506920大井川C11千頭
やがて金谷駅から「かわね路」号が到着する。C11227が停車すると、たくさんの乗客が降りてきた。

8506921 大井川C11千頭
たくさんの客に囲まれて、機関車に乗っている人もいる。

8506928 大井川B13千頭
駅の外れにはバッテリー列車が止まっていた。これが一番のサプライズだった。

8506929 大井川B13千頭
元西武鉄道のB13。西武所沢車両工場製のバッテリーロコである。予定にも無い珍しい車両が撮れてラッキーだった。

8506932 大井川B15千頭
こちらはB15で、客車は密閉型の21型。

8506933 大井川B15千頭
止まっている線路は1067ミリ軌間の間に762ミリのレールを敷いてデュアルゲージになっていた。ただ止めておくだけの線路だった。この列車は後に宗教施設に売ったというが、どうなったかは知らない。

8507001 大井川2822千頭
2822+ 撮影している間にも金谷からの電車が到着する。

8507002 大井川B13千頭
到着する電車がおとぎ列車の横を通過して行く。

8507003 大井川C11227
かわね路号は帰路の準備中。機関車は編成の反対側に連結されて給水中である。

8507004 大井川C11227
細いホースで給水している。帰りはバック運転になる。

8507009 大井川C11227
長らく北海道で活躍したC11227が大井川鉄道で動態保存された。映画などで旅をするシーンに多数使われた。電化路線でも気にせずに撮影していた。

8507012 大井川PC千頭
千頭駅の外れを走る井川線の列車。市街地を走るシーンも記録した。

8507013 大井川、千頭駅構内
井川線の構内も広い。元は工事列車と森林鉄道が使っていた。

8507021 大井川DD201千頭

8507022 大井川DD201千頭
DD201が市街地を通過するシーン。

8507024 大井川井川線列車
たくさんの観光客を乗せて井川へ向かう井川線の列車。

片SL1985 千頭1570
かわね路号の乗車券は記念乗車券だった。