太平洋石炭輸送の春採駅からすぐ横の丘の上にナローゲージの運炭軌道があり電気機関車が走っている。太平洋炭鉱は海底炭鉱で、地上に斜坑が出ていて、そこから駅まで石炭を運ぶ。途中に踏切が何ヶ所もあり、バスも通るので架線は高い。それでもナローゲージだから車両の幅は狭く、前から見たらえらいノッポの機関車がスリムな貨車を引いてひっきりなしに走っていた。元々電気機関車は東芝製のレトロな二軸機だったが、行ってみるとニチユ製のボギーになっていた。クリーム色の新車をかなり先の方まで行ってたくさん撮影した。

 さらに釧路駅に戻り、新宮商工へ行く。ここは木材防腐の工場で、ナローの線路があって、元鶴居村営軌道のDLが使われていた。まだナローのDLが動いているのが見られる所は珍しい。動くのは短い距離だけで、枕木等の木材を貨車に乗せて細長い釜に入れたり出したりするのに使われる。

 撮影後は釧網本線で網走へ行き、夜行の「大雪5号」に乗った。
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丘の上に上がると太平洋炭鉱の機関車はニチユ製のボギーになっていた。

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炭鉱から運ばれた石炭は春採のループ線で下に落される。機関車は正面から見ると以前のノッポ電機と変わらない。

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颯爽と走るニチユの新型電機。石炭車はホイルベースの長いホッパー車である。

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引退した旧型電機はまだ残されていた。その横を新車が走る。

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春採側の終点は荷下ろしのループ線の他にも保線側線がある。

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旧型電機の廃車体。入換用のL形機も見られた。

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除雪用ロータリー車。

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今回は炭鉱側へ歩いて、街中を走るのも記録した。

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この踏切があるので、架線が高くて機関車がノッポになる。

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郊外の住宅地を横切る太平洋炭鉱の石炭列車。

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釧路市の郊外にこんな日常があった。

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もうこの付近は炭鉱に近い。両端がループ線になっている。

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釧路駅から歩いて行けるナローの構内軌道もあった。機関車は元鶴居村営軌道の運輸工業製8トンDLで、車輪が前後で直径が違っていた。

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ワイヤーロープで枕木を運ぶ貨車を移動させている。

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鉄道用枕木の防腐処理工場で使われていた。円筒形の密閉容器に入れて防腐剤を浸透させる。機関車は短い距離を前後するだけだった。

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釧路から釧網本線で網走へ移動した。DD511059[旭川]の牽く「大雪5号」が発車を待っていた。