東鹿越駅から三井芦別炭鉱へ向かう。芦別駅に移動して、タクシーで終点の頼城へ行く。その運転手は女性で、昔の炭鉱が活気に満ちていた時代の話を聞くことができた。

 三井芦別鉄道には1972年にも来ているが、それは切符を買うのが目的で、芦別駅のホームに止まっていた気動車を1枚撮っただけだった。

 今回は本線のDLの他に、土場で走っているというナローのDLを撮るのが目的だった。当時は各地の鉱山でナローの機関車が使われていたが、DLを使っているのはめずらしく、さらに芦部では東芝製だというので是非撮っておきたかった。

 頼城へ行くとまずはDD502の牽く石炭列車を撮る。バックに立坑櫓や斜坑が写って、炭鉱の雰囲気が感じられた。

 サブロクのヤード裏にナローの土場がある。しかし、こちらに炭鉱のアーチがあり、表玄関になる。ここでは坑道内で使う資材等を送り出す軌道があり、ナローの内燃機関車が使われていた。運転手と連結手の息の合った作業が展開していた。連結だけでなくポイントを変えたり踏切の上げ下げも行い、必要な資材を地下へ送り出す。突然現れたカメラマンを暖かく迎えてくれた。この時ちょうど北陸重機製の新車が到着していて、試運転に向けて準備中だった。もう少し後に行けば、東芝製の活躍は終わっていたかもしれない。なかなかいいタイミングで撮影できたと思う。
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三井芦別鉄道 DD502 富士重工1965年製の50トン機。無煙化以来ずっと使われていた。

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四つ目ライトが特徴のDLが石炭列車で活躍した。

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頼城駅の構内で発車を待つ石炭列車。バックに立坑が見え、土場にはナローの線路にDLが使われていた。

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サブロクヤードの反対側が炭鉱の入口でアーチがある。

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アーチの先にナロー軌道が横切り、東芝製DLが走っていた。

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出勤してきた炭鉱夫の前をナローのDLが横切る。

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入って左側に土場の事務所があった。突然の訪問ながら暖かく迎えてくれた。

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事務所前で休むDL。その向こうに坑木が積まれている。

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この人が連結作業とポイントや踏切を操作する。

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事務所内では猫も休んでいた。ストーブから離れられない。

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構内にはナベトロも使われていた。


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北陸重機製の新車も現れる。まるでこれの取材に来たようだが、全く知らなかった。

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新車の運行に向けて準備中だった。

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DD511100[岩見沢二] 芦別駅の貨物ヤードは線路がいっぱい。跨線橋は今も使われ、側線は一本のみ残っている。

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キハ27-126 夕暮れの上り列車が到着。この日は滝川で泊まった。