室蘭本線は長万部から岩見沢までの本線と、支線の東室蘭から室蘭で構成されている。
歴史的には北海道炭礦鉄道によって建設された室蘭〜岩見沢間と国有鉄道長輪線として建設された長万部〜室蘭間で成り立っている。
初期には石狩炭鉱から石炭を室蘭港に運ぶ目的で作られ、その後、線路の改良も行われて札幌から函館までの主要ルートに発展した。
長万部〜室蘭間は海沿いの単線区間が複線トンネルでショートカットした区間もある。低地を走る区間で、雨が降ると冠水することもあったが、河川工事の進行によって不通になることも減っているようです。
以前は台風の時に室蘭が孤立することもありました。白老〜沼ノ端間は28.736kmで日本一長い直線区間になっている。これには最初から注目していて初渡道の時に撮っている。しかし、一般的には話題性が低かった。
苫小牧付近では貨物輸送と特急を撮っていたが、岩見沢へ向かう区間は乗降客も少なくてローカル線になっている。追分駅付近以外は行くチャンスもなかった。
室蘭駅には何度か行っていて、古い駅舎は気に入っていた。今の駅舎は1997年に1.1km東側に移転した新築駅舎である。この位置は初代の室蘭駅があった位置になる。旧駅舎は観光協会が入所し準鉄道記念物、さらに日本遺産「炭鉄港」に認定。
母恋駅は昭和10年に開業し、、古い駅舎が残り切符も売っていてファンも多い。屋根は青く練り変えられている。
レトロな雰囲気が残る構内。
御崎駅といえば入換用SLが使われていて下車したこともある。その後も専用線の撮影で訪ねている。
日本製鋼所の構内鉄道とも連絡している。「室蘭線発祥の地」記念碑もある。
御崎駅の構内を俯瞰する。この左側に日本製鋼所の工場がある。
輪西駅は日本製鐵の横にある駅。かつては10000人以上の乗降客もあった。
カーブした長いホームがあった。2017年にホームは短縮されたようだ。
東室蘭駅は複雑な歴史がある。現在の輪西駅付近に明治25年初代の室蘭駅ができた。その後延伸により輪西駅に改称。長輪線開通で現在地に昭和3年東輪西駅が開業。そこが昭和6年「東室蘭駅」に改称した。2007年に自由通路ができて、駅舎もリニューアルした。
登別駅は明治25年開業。昭和10年にできた駅舎が使われている。登別温泉の最寄駅である。
萩野駅には専用線の撮影で何度も訪れている。
萩野駅には製紙工場からチップ貨車が発着していた。2008年に貨物輸送は廃止された。製紙工場は日本製紙白老工場で、工場は北吉原駅の近くにある。陣屋町からチップを運んでいた。
白老駅はアイヌ施設のウポポイがあり、観光客も訪れる。駅舎は1987年に移築され、2020年にリニューアルされている。
社台駅は信号場として設置され、明治42年貨物駅として開業した。付近には競走馬の牧場があり、列車を入れて撮影したこともある。
錦岡駅は明治31年に北海道炭礦鉄道により開業。駅舎は1994年に焼失し、同年に新駅舎が完成した。
大正6年に小糸魚信号場の設置があり、昭和31年に糸井駅として開業した。この付近でもフイルムでは列車撮影したが、デジカメで撮ることはなかった。
糸井駅の構内。
青葉駅は1988年に開業した新駅で、築堤の下を通る地下道がある。
沼ノ端駅といえば白老からの直線区間が有名でSLが走っていた頃から行っている。2009年に訪ねた時には新駅舎の工事が進行中だった。
沼ノ端駅の構内。ここから千歳線が分岐する。岩見沢方面の室蘭本線は非電化のローカル線である。
追分駅といえば貨物用SL終焉の地であり、駅のベンチで過ごした思い出もある。今の駅は1980年に完成した3代目である。機関区の施設は無くなったが、石勝線の特急が発着する。
早来駅は安平町にあり明治27年に開業。1989年に物産館と合築の現駅舎が完成した。
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