飯田線の駅撮影で一番の難関は車で行けない秘境駅がたくさんあることで、その地域の撮影が最後になった。
実は家庭の事情で取材旅行に制限があって、駅撮影も北海道や東日本を回るのは難しくなっていた。それでもJR東海とJR四国は完成させたいと思っていた。2012年にちょっと家を追い出された時があり、その時に中央線から身延線を通って飯田線も多くさんの駅を撮っていた。それで取り残した区間を2022年にチャレンジして完成させたのだった。
秘境駅はたくさんあるが、なんとか車で行ける駅は2012年に行っていたので、残る秘境駅は電車で乗り降りして撮ることにした。その前に佐久間から水窪までの駅を撮影し、水窪の旅館で止まって駐車場に車を止め、翌日は電車を駅で回るという計画である。季節は初夏の緑が綺麗な時を狙い、天気は曇天がいい。その条件をバッチリ揃えて撮影することができた。
車内で切符を買いながら、あちこちの駅でのんびり電車を待つことを繰り返した。秘境駅といっても道路は通じているところも多かったが、やはり電車で回ったのが良かった。
水窪駅は高い所に駅があり、街からは吊り橋と階段を通っていく。ここの旅館を予約できたのだが、その情報を得るのに苦労した。
飯田線は373系特急「伊那路」が走っているが、今回の旅では全く用がなかった。
大嵐駅は車でも簡単に行けて、そのような駅を先に撮っていたのが良かった。
大嵐駅は飯田線最長の大原トンネル(5,063m)を出た所にあり、所在地は浜松市だが、愛知県豊根村の玄関口になる。
有名な小和田駅は浜松市の最後の駅になる。実はこの駅付近の天竜川に3県の県境がある。
秘境駅の中でも人気の高いのが小和田駅で、駅舎も残っている。
新緑の小和田駅に停車する213系電車。かつては交換可能駅だったようだ。
中井侍駅は車で行けたので2012年に行っていた。駅名にもインパクトがある。ここからは長野県に入る。
伊那小沢駅は道路の横にあるが、ここも秘境駅に含まれるようだ。かつては貨物も扱っていた。
伊那小沢駅は相対式ホームで有効長も長い。
「うぐす」駅は谷底の駅で日当たりが悪い。やはり夏の曇天を狙うのがいい。
平岡駅といえば遠山川森林鉄道も近くにあった。大きな駅舎があるが、今は無人駅になった。
為栗駅も秘境駅だが駅の手前に天竜川を渡る橋があり、その手前までは車で行ける。
為栗駅に到着する213系電車。
温田駅も以前に車で行っていた。駅舎は農協が使っている。
温田駅のホーム。特急も止まるし、高校の通学客も多い。
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